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『もっと輝くアーユルヴェーダ』Vol.06 カパと春② 〜春になってからのカパのととのえ方〜

前回は、春の不調に備えてどんな対策をしたらいいかをしたらいいかについてお話させていただき、簡単なレシピをご紹介しました。

冬の間から春に向けて、カパのバランスをととのえるように気を付けて準備しておくことが重要になります。

冬に増えすぎたカパは、横隔膜から副鼻腔までの部位にたまり、呼吸器のトラブルや運動不足、食べ過ぎ、コミュニケーション不足などが起こりやすくなります。意欲が減退し、なにごとにも消極的になることも。

え!もう手遅れだわ・・・・と諦めようとした方も、まだ諦めるのは早いのでご安心ください。

蓄積した重く、遅く、粘り気のカパを排出するには、体を動かすことで今からでも軽くすることができます。

アーユルヴェーダでおすすめしている運動は決して難しいものではないので、普段運動習慣がない方も取り入れやすいはずです。

・10~15分程度

・できれば毎日おこなう

・代謝を上げることが目的なので、軽く汗をかくくらいでやめる

・競い合わない

上記の条件を満たす一番簡単な運動は、散歩です。

午前中、もしくは昼食後などに10~15分ほど歩くことをお勧めします。

これなら道具も運動神経もお金も必要ありません。

体が温まってきたなぁくらいで十分です。

また、時間に余裕がある方はおうちで簡単なヨガもおすすめです。

カパの重たさを軽減するヨガポーズをいくつかご紹介するので

ぜひ行ってみてください。

身体を反らせる後屈の動きが、胸のあたりに重たくたまったカパを解消し、呼吸器系の不全を

ととのえます。広がった胸で深い呼吸を行うことで、気持ちを前向きにする効果もあります。

どちらのポーズも無理のない範囲で、心地いい状態をキープできるところを探しましょう。

腰痛がある方はとくに無理なく、お腹の力も使うようにして少しずつやってみてください。

☆コブラのポーズ (ブジャンガアサナ)

日本初スパ Lapidemがお送りする美と健康を巡るウェルネスジャーニーマガジン LAPIHOLI ラピホリ

胸を思いきり開くこのポーズは重く湿ったカパの過剰をととのえます。

何度か繰り返してポーズをとると、カパを減らす効果が高まります。

腰が痛い方は決して無理しすぎないようにしてください。

1.うつぶせになり、両手を胸の横におきます。

2.息を吸いながら背骨ひとつひとつを無理のないよう反らせていきます。

ここで3呼吸ほどキープします。胸いっぱいに吸う息を広げてみましょう。

※この時おへそから恥骨は床から浮かないようにしましょう

3.息を吐きながらゆっくりと、胸、あご、額の順に床におります。

☆牛の顔のポーズ(ゴムカサナ)

日本初スパ Lapidemがお送りする美と健康を巡るウェルネスジャーニーマガジン LAPIHOLI ラピホリ

リンパの流れを良くするポーズです。リンパを刺激し、解放した後、いっせいに流れ出し滞ったカパをととのえます。一説によると、花粉症の人は左の肩甲骨が右の肩甲骨より下がっていることが多いそうです。このポーズで肩甲骨の位置をととのえることで症状が改善されることもあります。

1.足をのばして座ります。右膝を立てて左足の外に置き、左のお尻に体重をかけながら左足も曲げます。両ひざが縦に並ぶようにしながら左右にお尻が床から浮かないように座りましょう。

2.右手を上にのばし肘を曲げます。手のひらの向きは背中側へ。左手を真横に伸ばし親指が下向くようにして、肘を曲げて手の甲が背中につくようにします。可能な方は両手の指をつなぎます。背筋を伸ばしお腹はひきしめながら3呼吸ゆっくりとおこないます。

3.手をほどき足を解放し、反対側もおこなってみましょう。

※足を組むのが難しければあぐらかまいません。手を組むのが難しければ反対側の手で肘を抱えるだけで大丈夫です。もしくはタオルをつかむようにするのもおすすめです。

また、頭を冷やしすぎないことも大事です。

帽子などで頭を冷えから守ったり、お風呂上りにはしっかりと髪を乾かすようにしましょう。

冷たく重たいのがカパです。髪を洗ったあとにそのまま自然乾燥している方は今日からドライヤー使ってくださいね。

もう一つは鼻うがいです。花粉症やアレルギー性鼻炎、風邪などを予防、改善する効果があり鼻呼吸が深まることで気分も明るくなり頭の回転も速くなるそうです。

痛そうだし難しそう・・と敬遠している方も多いかと思いますが、なれると気持ちいいですよ。最近では薬局でも気軽に買える鼻うがいの商品が売られているので、ぜひチャレンジしてみてください。

カパは春の朝に増えやすいともいわれています。

まさに「春眠暁を覚えず」の状態。

暖かくなってきて、うとうとしやすくもなりますが

早めに起きて1日をスタートできるよう心がげて春を謳歌していきましょう。