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旅とヨガ

旅とヨガ 20230830

7月中旬に日本を出て、まずはシンガポールへ向かいました。

これからの世界一周はヨガをしながら旅をすることが目的ですが、それと同時に暮らすように旅をすることも目的のひとつです。

私はもともとあまり観光に興味がありません。珍しくて華やかで写真映えするような有名な場所も楽しいのですが、それよりも飾らない日常に興味津々です。有名な観光地ならいつでも一人で行けちゃうけれど、日常の体験ってやっぱりそこに住まないとできないことです。観光よりもずっと貴重な体験だと思うのです。

私の願いはただひとつ。特別な場所に行く必要なんてなくて、ただただ普通に1日を過ごしたいだけ。

今回旅をするにあたり、私は世界中にいる友人の家にお世話になる予定です。

どうしてそんなに世界中に友達がいるの?とよく聞かれますが、みんな日本で知り合った人ばかり。ただただ運がいいんだと思います。各地に友人がいるご縁に感謝しかありません。

現地に住む友人たちは、観光にいかなくていいのか?家なんかにいていいのか?と心配してくれますがそんな心配ご無用です。

地元のスーパーへ行って、何が売られているのか、物価がどれくらいかを知り、量り売りを体験する。

家ではキッチンの作りの違いやコンロの火のつけ方、ごみはどう分別して捨てるのか、洗濯機はどうやって使うのか、そんな生活を学ぶ。

毎日何時に起きて、何を着て、どんなお弁当を持って、何に乗って、学校や仕事へ行くのかを知る。

そんな日常の当たり前のことが何より興味深いのです。

最初のシンガポールでは日系のスーパーへ連れて行ってもらい、衝撃をうけました。

日本の品の高いことといったらありません。

桃は2個で58ドル。オクラ1パック7ドル。いいちこ1本80ドル。

もちろん輸入しているので高いとはいえ、高すぎて笑ってしまいました。

高いことも、これを買える人たちがいることにも驚き。

円安の今余計にそう感じてしまいました。

そして思っていた以上に治安がいいことにもびっくりでした。

荷物やスマホをテーブルにおいたまま席をたっても平気なんです。

日本以外でそんなことしていいなんて思ってもいませんでした。

街のいたるところに監視カメラがついていることや、刑罰が厳しいことも理由のようです。

実際に、シンガポールは世界で最もコストの高い都市に認定され(日本は15位)、世界の平和な国ランキングでも6位(日本は9位)でアジアでは最高位だそうです。

シンガポールを堪能した後は、次の場所マレーシアへは夜行バスで移動しました。

節約したいのもありますが、できるだけ現地の人の暮らしに近づきたい。

日本以外での夜行バスは初体験。そして陸路の国境越えも初体験です。

夜中出発だし、治安がどうなのか不安でしたがそんな心配は無用でした。

想像以上に豪華なバスで、座席は広々3席です。

そして乗っている多国籍な人たちがみんなとても親切でした。

不安そうにしていると必ず誰かが声をかけてくれます。

いつ国境で、そこでは何をもっていくのか、どこでバスを待つのか、座席はどうやったら倒れるのかまで(笑)

おかげで日本での夜行バスよりも、ずっとリラックスして乗っていられました。

5時間ほどのバス旅、30ドルほどなのでおすすめです。

そんなバスでたどり着いたマレーシアでは、多民族っぷりに驚きました。

たくさんの人種が住むマレーシア。

人口比はマレー系が6割を占め、中華系、インド系、その他のアジアと続きます。

キャミソールの人もいれば、タートルネックのセーターを着ている人もいます。

駅のアナウンスでも電車内でも色々な言語がとびかっています。

同じように街の色も様々です。

中国かと思ったらインドになったり、急に高層ビル街になったり。

1カ国にいながらも何カ国ぶんも楽しむことができました。

マレーシアではホテルに滞在したので、それほど日常を体験することはできませんでしたが、とにかくスーパーとコンビニをはしごしまくりました(笑)

どこでも日本と同じようなおにぎりが多く売られていましたし、沖縄フェアが開催されていたり、うなぎのかば焼きが売られていたりと日本を近くに感じました。遠く感じのは、おにぎりの具にチョコピーナッツがあったことくらいでしょうか・・。さすがに食べる勇気はありませんでした(笑)

そしてもう一つ。

渋滞がひどい。金曜日の夜だったこともありますが、車で10分ほどの距離をタクシーで行くことにしました。流しのタクシーはほぼいないので、配車アプリを使います。

かなり待ってようやく乗ったのですが、渋滞がひどすぎてほとんど動きません。

結局10分ほどの距離に2時間もかかってしまいました。

もう二度とタクシーは使うまいと心に誓いました。

こちらもやはり深刻な社会問題だそうです。

朝夕の通勤ラッシュが本当にひどいらしく、電車での通勤をすすめてはいるものの

なかなかうまくはいかないようですね。

ガイドブックやインターネットにのってることよりも

自分で体験してみないとわからないことの方が圧倒的に多いです。

そしてコロナを経て変わったことが本当に多いです。

コロナ後の情報こそ、調べても簡単にはでてきません。

もちろんなのですが、日本での当たり前は海外では当たり前ではありません。

知らないことに興味をもって、当たり前でないことや

初めてのことに素直に心を開いて挑戦すること。

大人になればなるほど難しくなります。

自分でも年々頑固になっているのを感じます。

植木鉢の中で、ガチガチに乾燥して固まっている土からは新しい芽はでません。

大きな植木鉢の中、水や肥料たっぷりで柔らかな土壌からは新しい芽が出やすいです。

広い世界の中で新しいことを知って体験して感じることはまさにそんな感覚です。

自分の固まってしまった土壌を耕して新しい芽をだしたい。

いくつになっても自分を耕すことは可能なはずです。

新しいこと、知らないこと、辛いこと、楽しいこと、悲しいこと、嬉しいこと。

いろんな体験を通して自分の土壌が豊かになってそこから新しい命が芽生えます。

何歳になっても、すべてのことにワクワクしながら挑戦するおばあちゃんになるのが

私の夢です。

まずはふわふわの土壌にどんどん種をまいていきたいと思います。

投稿者プロフィール

Imai aico