『もっと輝くアーユルヴェーダ』Vol.05 カパと春① 〜冬をどう過ごすかで春が変わる カパのバランスをととのえよう〜
まだまだ寒い日が続いていますが、季節は春にむかって一歩一歩確実に近づいています。
暖かい春が来るのは嬉しいと思う一方で、春を歓迎しにくい方も多いのではないでしょうか?
花粉症やその他のアレルギー症状で、毎年春がつらいという声をよく聞きます。
今日はそんな春を少しでも快適に過ごすために、今できることをお伝えしたいと思います。
《春の不調とカパ》
花粉症、鼻炎、痒み、倦怠感、気分の落ち込みなどの春の不調は、
カパのバランスが乱れることで起こります。
真冬から春にかけて増えやすいカパの原因は、寒い冬の過ごし方にあります。
寒い時期、動くことが億劫になっていませんか?
甘いものや脂っこいもの、こってりクリーミーなものをたくさん食べていませんか?
布団から出られず、ついつい二度寝したり昼寝したりしていませんか?
冬にしがちなこれらの行動が、カパを増やしすぎることにつながるのです。
春になって暖かくなると、冬の間に積もった雪が溶け始めます。
それと同じく、冬の間にため込んだ未消化物(アーマ)が溶けだして
不調が起こるといわれています。
カパの未消化物は重く粘り強くのでなかなか出しづらい特徴があります。
下記のような症状がある方は、未消化物(アーマ)がたまってしまっているかもしれません。
・朝起きた時に口の中が粘っこい、舌に白い苔がたまっている
・便が匂う、またはべたついている
・寝ても疲れが取れなくていつもだる重く、無気力
では、どうしたらいいのでしょう。
一番は、冬の間にため込みすぎないこと。
この新年あたりから、春に向けての準備をしていきましょう。
《春に向けて》
春を目いっぱい楽しむために、今できること。
出来る範囲で運動をするようにしましょう。
カパは重たく動きにくいエネルギーです。
それを避けるために、心地よく体を動かしましょう。
食後に散歩するくらいでもかまいません。
体が少し温まるくらいの運動量が理想です。
また冬は美味しい食べ物も多いですが、食べ過ぎないことが大切です。
お腹がすいていないのに食べてしまうことのないようにしましょう。
そしてできる限り夕食を軽く済ませることも大事です。
花粉症やアレルギー症状が出やすい方は、
今の時期は乳製品やもち米、小麦粉などは避けるようにするのをお勧めします。
下記ではカパのバランスを取る簡単レシピをご紹介します。
とっても簡単なのでぜひ作ってみてください。
◎春野菜のオイル蒸し
苦味のある春の野菜はデトックスにぴったりです。ぜひたくさん食べるようにしてください。
菜の花の他にセロリやアスパラ菜、芹などでも美味しくできます。
レシピには入っていませんが、ショウガやニンニクを足して代謝をあげるのもおすすめです。
【材料】2人分
春の菜花 50g
ギー 大さじ1/2 ※なければオリーブオイルでも可
クミンシード 小さじ1/2
岩塩 小さじ1/4
胡椒 小さじ1/4
①菜の花を水洗いしたら食べやすいサイズにきる。水気は残したままにしておく。
②鍋にギーとクミンシードを入れて、火をつける。パチパチと音がして香りが立ってきたら①をいれる。
③ざっと炒めたら弱火にして蓋をして少し待つ。
④好みの硬さになったら塩と胡椒を入れて出来上がり。
◎塩レモン生姜
これは超簡単で、レシピというほどのものではないかもしれませんが、
消化力がおちているな、アーマがたまっているなというときには本当におすすめです。
【材料】
生姜 スライス1枚
レモン汁 1~2滴
岩塩 一つまみ
①スライスした生姜にレモン汁と岩塩をかけます。
これを空腹時や食前に食べることで、内臓が刺激され消化力が上がるのです。 春に不調が出やすい方や、今すでに消化力落ちているかも…と思い当たる方はぜひ試してみてください。身も心も軽やかに最高の状態で春を迎えましょう。
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