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夏に向けてのアーユルヴェーダ

『もっと輝くアーユルヴェーダ』Vol.08 夏に向けてのアーユルヴェーダ ~春から梅雨~

桜の季節がおわり、瑞々しい新緑が街にあふれる季節になりました。
花粉症も少し落ち着いてきて、暑すぎず寒すぎず快適と感じる方も多いと思います。

そんな過ごしやすく気持ちのいい時期ですが、ぼーっとしたり、
ついつい寝すぎていませんか?

今日はこれから梅雨までの、1年の中で最も気持ちいい季節の過ごし方についてお話します。

冬から引き続き、梅雨までの間はカパが増えやすくなっています。
風邪や呼吸器系の不調、体重増加、むくみなどが主な症状です。

あたたかな日差しの中、お昼寝したくなる気持ちはぐっとこらえて散歩にでかけたり、運動をするようにしてみましょう。
動くことはカパを軽くしてくれますし、夏に向けてダイエットするのもおすすめです。

デトックスに最適な時なので、野菜中心の軽めの食事をとるようにしたりファスティングにもトライするのもいいかもしれません。

また、カパの増加によって重たくなるのは体だけではありません。
心も重たくなってしまい、5月病のような症状が出やすくなります。
職場や学校など環境が変わる人も多い時期ですが軽やかにその変化に順応していきたいですよね。
身体や心の重たさを感じる方はカパのバランスをとることをこころがけてみてください。

○カパのバランスをとるには・・

・寝すぎないようにして、早起きする
・散歩や運動を習慣にする
・食事は控えめにして、特に脂っこいものや甘いものは避ける
・苦味や渋味のあるものや、野菜を積極的にとる
・体を冷やさない
・生活に変化をつけるためいろいろなことにチャレンジする

そして5月は、実は真夏と同じくらい太陽の影響を受けるといわれています。
夏ほど暑くないので紫外線対策をうっかり忘れやすいのが一因です。
太陽の影響を受け、その熱によってバランスを崩すのが火の質をもつピッタです。
寒い冬がおわり、待ち望んだ暖かな春の日差しについつい心が緩んでしまいますが
気持ちいいからと光合成のごとく陽にあたってしまうと熱をためこみ、その熱が炎症を引き起こすことになってしまいます。

最近テレビでも「暑熱順化」という言葉をよく耳にします。
本格的な暑さが来る前に身体を暑さに慣れさせていくことを言います。
今のうちから汗をかけるようにして、熱をため込まないようにすることで
熱中症を防ぎます。最近は春でも熱中症になりやすいそうです。
まさにピッタが熱をため込むことで起こる不調です。
例年より今年の5月は暑くなるそうなので、早めに気をつけていけるといいですね。
これから来る梅雨や夏を快適に過ごすためにも熱をため込まずリリースできるように準備しましょう。

この時期にピッタが増えるのはもともとピッタ体質の人だけではありません。
大気中にピッタが増えることでどんな体質の人もバランスを崩しやすくなります。

暖かくなってくると、のぼせ、イライラ、頭痛、胃痛、蕁麻疹や湿疹などの症状の他、辛いものや刺激的な食べ物やお酒などを欲することが増えます。
気温があがってくると、辛いものとかビールとか美味しいです。よくわかります。
でもとりすぎないように気を付けてみてください。

ちなみに冷え性のヴァータさんも油断禁物です。
暖かくなってきたからといって、必要以上に温めすぎないことも大事です。
そして暑がりの人は酷暑にむけて自分の熱を冷ます方法を習得しましょう。

○ピッタのバランスとるには…

・頭や目からも紫外線の影響をうけるので日傘、帽子、サングラスなどで日よけを。

・辛いものや、熱すぎる食べ物は避け、渋味や甘味を中心に緑黄色野菜を多めにとるようにする。

・できるだけ自然とふれあう。海や川や水辺がおすすめ。

・軽く汗をかける程度の運動をする

・長い入浴はさけ、短めに湯船につかるかシャワーにする。

・イライラしながら食事をしない。

気温や天気が不安定な春は、心も体も不安定になりやすいです。

気持ちを安定させる呼吸法をご紹介します。

☆ ナディショダナ(片鼻呼吸法)

日本初スパ Lapidemがお送りする美と健康を巡るウェルネスジャーニーマガジン LAPIHOLI ラピホリ
日本初スパ Lapidemがお送りする美と健康を巡るウェルネスジャーニーマガジン LAPIHOLI ラピホリ

この呼吸法は、左右交互に行うことで自律神経を整える効果があります。

イラストでは左でおわっていますが、その後も交互に繰り返してみてください。

1.左の鼻から吐く。左から吸って薬指で閉じる。

2.右の鼻を開いて吐く。右から吸って閉じる。 3.3分から5分ほど、自然な呼吸のペースでくりかえします。