『もっと輝くアーユルヴェーダ』Vol.09 夏までのアーユルヴェーダ的過ごし方 ~梅雨時期~
徐々に気温の高い日が増えてきました。
夏が大好きな私としては、近づいてきた夏の足音がうれしくて仕方ありません。
しかしその夏の前には、苦手な梅雨がやってきます。
梅雨の時期は気温の変化が大きかったり、天気も変わりやすく不安定です。
体調を崩す人も多いのではないでしょうか?
今日は長く続く梅雨をどんな風に過ごしていくべきかをお話していきます。
さて、いきなりクイズです。
梅雨の時期にバランスを崩すのはどのドーシャだと思いますか?
答えはトリドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパを総称してこう呼びます)。
3つすべてのバランスを崩しやすくなります。
長く続く雨や湿度はカパを乱します。
不安定な天候や強い風はヴァータを乱します。
気温の上昇はピッタを乱します。
それぞれの体質によって、不調が出やすい部分も変わってきます。
この時期はとくに自分の体の声に耳を傾けてみてください。
自分を観察することで、本当に自分の必要としていることがわかります。
自分を観察し自分を知ることは、自分の人生を主体的に生きていくための重要な力になります。
○ヴァータ的不調が出やすい場合
長雨や気温の低下、不安定な天気が原因で肩こりや頭痛、関節痛などが出るタイプ。
夏に向けて体力は低下してくるので、激しい運動は控えるようにします。
雨による気温の低下だけでなく、エアコンによっても体が冷えることが増えます。
冷えすぎないように冷房対策をしましょう。
冷たいものをとりすぎないようにして、食べ物や飲み物は温かいものをとります。
夜はできるだけ湯船につかって体を温めることも大切です。
全身をごま油でマッサージしてから入浴するとさらに効果的です。
○ピッタ的不調が出やすい場合
暑さによってイライラしたり、攻撃的になる。全身に赤い発疹が出やすくなるタイプ。
体内に熱をため込みやすくなるので熱を逃しやすい服装をして、
家の中も風通しがいいようにしておきましょう。
ただし、熱を下げるために体を冷やしすぎないことも大切です。
適度に汗をかけるよう湯船につかったり、適度な運動をこころがけましょう。
この場合は、熱を上げすぎないように注意します。
刺激的な飲み物食べ物を避けます。(アルコールや激辛のものなど)
また、刺激的なものを見たり、経験したりすることも控えましょう。
(ホラー映画やジェットコースターなど)
できるだけ自然と触れ合える場所へでかけてみてください。
○カパ的不調が出やすい場合
雨続きで余分な水分を溜め込むため、心身が重だるくなり、むくみやすくなるタイプ。
むくみにはウォーキングで適度に汗をかくのがおすすめです。
汗をかきにくい時は、利尿作用のあるものをとるようにしてみてください。
消化力もおちやすい時期です。ウォーキングには消化力を上げる効果もあります。
食事は消化に負担のかからないものを食べるようにしましょう。
料理にスパイスを多めに使うと、食欲がアップするのでおすすめです。
今日は自家製ジンジャーエールの作り方を
生姜は体を温める効果がありますし、食欲もアップさせてくれます。
ぜひ作ってみてください。
生姜 200g
砂糖 100~200g
水 200cc
鷹の爪 1本(種は抜く)
クローブ 5粒
ブラックペッパー 5粒
(そのほかお好みでシナモンやカルダモンもおすすめです)
- しょうがは2〜3mmの薄いスライスにする。
- しょうが、砂糖、水、スパイス類を鍋に入れ、火をつける。
- 沸騰したら弱火で20分程度火にかける。
- 一晩おいて完成。
- ザルでこして炭酸で割って飲む。
氷を入れてあまり冷やしすぎないようにしましょう。
ヴァータタイプはお湯割りにしたり、ピッタタイプは鷹の爪を除いたり、
カパタイプは鷹の爪やブラックペッパーを増やすなどアレンジするのも
お勧めです。お好みでレモン汁やレモンスライスを入れてもおいしいです。
梅雨がようやく終わりをむかえると、夏本番がやってきます。
年々厳しくなる夏の暑さ。その暑さに耐えられるように 梅雨の間から体調をととのえておけるといいですね。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- ウェルネス2023年10月19日「陰陽五行思想」を基に体質チェック
- 食事2023年5月8日【精進料理×五味五色】
- サステナブル2022年12月24日ヨガとサステナブル
- セラピー2022年10月18日『もっと輝くアーユルヴェーダ』Vol.12 秋とアーユルヴェーダ