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十薬と雨の恵み – 梅雨の季節に咲く草が、現代の処方に宿るまで

毎年この季節になると、私は庭の片隅に目がいきます。

誰かが植えたわけでもなく、気づけばそこにいる。それがドクダミです。
梅雨が近づくと必ず現れるこの野草を、長い間「厄介なもの」と思っていた方も多いかもしれません。でも少し視点を変えると、まったく違う表情が見えてきます。

ドクダミは何百年も前から、日本人が密かに頼りにしてきた植物。その歴史はいま、Lapidem Skin Detox の処方に、静かに息づいています。

「十の力を持つ草」–– その名の由来

江戸時代、博物学者の貝原益軒は生涯をかけて日本の植物と向き合い、1709年に『大和本草』を著しました。日本初の本格的な本草書とも呼ばれるこの書の中に、ドクダミは「蕺菜(しゅうさい)」として登場します。

その記述によれば、当時の馬医がドクダミを馬の治療に用いたところ、十種の薬の働きがあるとされたことから「十薬(じゅうやく)」と呼ばれるようになったといいます。ひとつの草に、十の働き。先人がこの植物に感じた信頼の深さが、その名前ににじんでいます。

また「ドクダミ」という名前の由来には諸説あり、毒を「矯める(ためる)」、つまり毒を和らげるという意味から転じたという説。あるいは、先人たちがその強い香りに「毒が溜まっている」と考えたことからという説が伝えられています。

名前に「毒」の文字が入っていながら毒性はなく、むしろゲンノショウコ・センブリと並ぶ日本三大民間薬のひとつとして、長く人々の暮らしを支えてきました。

この花が梅雨に咲く、理由のようなもの

ドクダミの開花期は5月から7月。梅雨の時期にぴったりと重なります。湿った日陰を好み、他の植物が息苦しそうにしているなかで、むしろ生き生きと花を開かせます。偶然というより、この季節にこそ本来の姿を見せる植物のようです。

実は、あの白い「花びら」に見える部分は「総苞(そうほう)」という葉が変化したもので、本当の花は中央の黄色い穂の部分にあたります。見た目と本質が違うという点もまた、ドクダミらしさかもしれません。

梅雨の肌に、何が起きているのか

ウェルネスの視点から梅雨の肌を見ると、とても興味深いことが見えてきます。

この時期、外の湿度は高いのに、肌の内側では乾きが進んでいることがあります。室内の冷房や除湿の影響、そして、汗が蒸発しにくい環境で皮脂と水分が肌表面に留まりやすくなること。ベタつきを感じながら、どこかくすんで見える。梅雨時期特有の肌の不調は、こうした内外のアンバランスから生まれています。
ホリスティックな観点では、肌の状態は内側のサインです。季節の変わり目に、体が何かを手放そうとしている。重さやくすみは、溜まったものが「出口」を探しているようなサインとして見えることもあります。
だからこそ、この季節に必要なのは、力強いケアではなく、「不要なものを取り除くことから始める」という視点なのだと思います。まず、表面に積み重なったものをていねいに取り除く。それから、内側にうるおいを届ける。その順番が、梅雨の肌にとって何より大切なリセットになります。

古代の薬草学が、現代の処方に宿るとき
Lapidem Skin Detox は、古来の薬草学の叡智と最先端の科学成分を融合させたラインです。

その成分のひとつ、ドクダミエキス。古くから「十の力を持つ草」として受け継がれてきたこの植物は、年齢とともに変化する肌環境をすこやかに整える植物として研究が重ねられており、あの独特の香りのもとであるデカノイルアセトアルデヒドには、お肌を清浄に保つ働きがあることも知られています。

先人が経験で信じてきたものを、現代の科学がゆっくりと解き明かしていく。Skin Detox は、その対話から生まれました。雑草と呼ばれながらも、何百年もの間必要とされ続けてきたドクダミの力を、この梅雨の季節の、肌の浄化に。

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