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インド占星術

【インド占星術から知る、ウェルネスに生きるためのヒント】第1回|「自然のリズムを読む」という古からの知恵

こんにちは、はら匠(はらしょー)です。

このたび、ご縁がありましてラピデムさんのウェブマガジン「ラピホリ」で連載をさせていただくことになりました。まずは少し自己紹介から。

わたしは長らく、ガイドブックの編集ディレクターやWEB広告代理店での営業など、「分析し、読み解いて、わかりやすく伝える」ということを仕事をしてきました。その傍らで学び続けていたインド占星術で2024年に独立し、現在はインド占星術鑑定師、そして国家資格であるキャリアコンサルタントとして活動しています。星を読む視点と、キャリアの現実的な視点。その両方を交えながら、「自分だけの取り扱い説明書」を一緒に読んでいくお仕事をしています。どうぞお付き合いいただけますと幸いです。

連載テーマはずばり、「インド占星術と、ウェルネスに生きるためのヒント」。

実はわたし、占い歴だけで言えば筋金入りです。

小学生の頃から占いと風水が大好きで、当時好きだった男の子と両想いになるために、自分の部屋の方角まで気にしていたほど。当時は、家族に部屋替えを提案しましたが、普通に却下されてしまいました。

大人になってからも占いは手放せず、むしろお金と時間をかなり注ぎ込んできた自覚があります。ただ、あるとき、とある占い師さんに言われたひとことに、ハッとさせられました。

モチベーションの材料を、自分の外側にばかり求めていないですか?』

そう問われて、気付いたのです。「誰かがいるから頑張れる」。わたしの場合、なんと、10代という時代は「好きな人がいるから、学校に行くのが好きだった」ということにも気付きました。そこから、人生における占いとの付き合い方が、ガラリと変わりました。

「当ててもらうもの」から「自分を読むためのもの」へ。

占い人生、第二章の幕開けです。

「占いって信じる?」という質問のモヤモヤ

まずは、ここからお話しさせてください。そもそも、占星術はなんのためにあるのか。突然ですが、こんな場面に出くわしたことはありませんか?

『占いって信じる?』

個人的な実感ですが、この質問をする方の多くは「信じていない気持ち7割」な印象があります。わたしはインド占星術の鑑定をしているので、この質問をよくいただくのですが、いつも少し答えに困ってしまいます。

『信じています!』と断言すると、スピリチュアル全開な人のように受け取られてしまうし、逆に『信じていません』と言ってしまうと、『では、なぜ鑑定をしているの?』となってしまうからです。

この悩ましさの本質。実は、ずっと考えていました。そもそも、「信じる or 信じない」という問いの立て方自体が、少し違うのではないかと。

占星術の起源は「自然のリズムを読むこと」

インド占星術の起源を辿ると、もともとは自然のリズムを読むことから始まったと言われています。薬草をいつ摘むか。儀式をいつ行うのか。「今この時期に、何をすべきか」。

つまり、初めから「当てる」ためにおこなうのではなく、星の動きや自然の周期を読み解き、「自然のリズムに合わせて、動くタイミングを知る」ためのものだったのです。

実はこの話は、現代にも通じるとても身近な話です。

農家さんは、季節と土の状態から、種をまくタイミングを決めます。そして私たちは、天気予報を見て「今日は傘を持って行こう」と判断します。

漢方や養生の世界では、季節によって食べるものや過ごし方を変えます。例えば、わたしはよく漢方を調合してもらうのですが、梅雨の時期は体の湿気を取る生薬が入っていることがあります。

これらは全部、自然のリズムを読み、行動を選択しているわけです。

『天気予報って信じる?』と聞かれたら、少し違和感がありますよね。天気予報は、「信じる・信じない」よりも、情報として使うもの。インド占星術も、それと同じ感覚で使えるものだと、わたしは思っています。

インド占星術と、西洋占星術

もうひとつ、よく聞かれる質問を紹介します。

『インド占星術って、西洋占星術と何が違うの?』

ご存知の方も多いかと思いますが、雑誌やアプリで見かける「今日の牡羊座は3位!」といった星占いは、ほとんどが西洋占星術がベース。そのような理由も影響しているのでしょうか。西洋占星術と比べると、インド占星術は日本ではまだ馴染みが薄いようです。(むしろマイナー)結論から言うと、大きな違いは3つあります。

① どの星空を基準にするのか(計算方法)
どちらも星の動きと配置から人生を読み解くものですが、決定的に違うのが天体の位置の算出方法です。

 ・西洋占星術 → トロピカル方式(春分点を固定して計算)
 ・インド占星術 → サイデリアル方式(実際の星空の位置に基づいて計算)

この違いにより、同じ生年月日でも星座がズレることがあります。「西洋占星術では牡羊座なのに、インド占星術では魚座だった」という話は、ここから来ています。

インド占星術は、いま実際に夜空にある星の配置に近い形で読みます。ここにも「自然そのものを読む」という発想が息づいている気がしています。

② 大事にしている星|太陽 vs 月
西洋占星術の中心は「太陽」です。太陽は「自我や、個人の輝き」を象徴します。一方、インド占星術で特に大切にされているのは「月」です。月は「こころや感情」を表します。

というのも、私たち人間は、いつも感情に振り回されがちですよね。インド哲学では「どうしたらその感情に振り回されないようになるか」が、幸せへの第一歩と考えられています。この「月」のお話は、第3回でじっくりお話しします。お楽しみに!

③ 占星術を使う「目的」
これが一番本質的な違いかもしれません。

西洋占星術は「この人生をどう生きるか」「個人がいかに伸びていくか」に焦点を当てます。一方で、インド占星術は、少し違う視点に立ちます。何かを得ること、成功すること以上に、「自分に与えられた流れ(今世の設計図)を理解し、受け入れること」を大切にします。

「自分を伸ばす」のではなく、「自分という設計図を理解し、受け入れる」。わたしは、これがインド占星術をインド占星術たらしめているポイントだと思っています。

インド占星術は、「当てる」ものではなく「読む」もの

まとめると、こういうことです。

インド占星術は、未来をピタリと「当てる」ためだけのものではなく、自然のリズムと、自分自身を「読む」ための知恵といえます。生まれた瞬間の星の配置は、いわば「わたしだけの取扱説明書」。

それを読むことで、

 ・自分はどのような特徴を持った人間なのか
 ・いまはアクセルを踏む時期なのか、ゆっくり整える時期なのか

このようなことを知ることができます。

つらい時は、『これが一生続くのかもしれない』と不安に思ってしまいがちですよね。そう考えてしまうからこそ不安は途切れないし、さらに落ち込んでしまう。でも「このつらさには区切りがある」「いまはそういう時期なのだ」とわかると、同じ出来事でも受け止め方が変わります。

起きる出来事は変えられないけど、受け止め方は変えられる。

これが、わたしが鑑定でいちばん大事にしていることです。

自分のリズムと、仲良くなるために

心のゆらぎ、肌の調子、なんだかがんばれない日。
私たちの毎日にも、天気や季節と同じように、リズムがあります。

インド占星術は、そのリズムを読むための、昔からある知恵のひとつ。

信じるか信じないかではなく、天気予報のように「使ってみる」ものとして、この連載を通してわたしらしくお届けできたらと思っています。

次回は、「はら匠」自身の話を少し。「人と比べること」をやめた日についてお話しします。

それでは、また。

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関連記事はこちら「月と、じぶんと。−インド占星術と、ラピデムの出会い