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インド占星術

【インド占星術から知る、ウェルネスに生きるためのヒント】第2回|人と比べることをやめた日の話

こんにちは、はら匠(はらしょー)です。

前回は「インド占星術は当てるものではなくて、読むもの」というお話をしました。
今回は占星術の話はちょっとお休みして、ぜひ、わたし自身の話をさせてください。

はじめてインド占星術の鑑定を受けた日の話。
そして、「人と比べること」をやめた日の話です。

「なぜ自分は、みんなが平気なことができないのだろう」

はじめて鑑定を受けた頃のわたしは、仕事が全然うまくいかず、不安で、自信ゼロの状態でした。優秀な会社の同僚と自分を比べては、

「なぜ自分はあんな風にできないんだろう。」
「なぜみんなが平気なことに、いちいち考えすぎてしまうんだろう。」

と、頭の中でずっと自分に説教をし、責め続けていました。

周囲と比較する材料は、探そうと思えばいくらでも見つかります。そして比べれば比べるほど、目に入るのは自分の「足りないところ」ばかり。

あの人より処理が遅い。あの人より打たれ弱い。あの人より、あの人より……つらいと思ってはだめだと、自分の感情にフタをすればするほど、涙が止まらなくなっていました。

思えば、あの頃のわたしは、人と比べて自分の評価を下げていることが多く、なにより自分の気持ちに蓋をしていたように思います。

大学時代、わたしは理系学科の学生だったこともあり、テスト期間は「単位を落としたら死ぬ」のような暗示のなか、強迫観念だけで勉強していました。

その感覚は社会人になっても続き、まるで、テスト期間が無限に続いているようで、採点者も自分、減点されるのも自分という、「終わりのない試験」を毎日緊張しながら受けているような日々を過ごしていました。

開口一番、「あなたは繊細。悪く言えば ”気にしい” です」

そのような状態のなか、はじめてインド占星術の鑑定を受けました。

わたしが伝えたのは、「生年月日」と「出生時間」と「仕事運を見てほしいです」の3点だけ。これだけの情報なのに、占い師さんは、開口一番こう仰いました。

『はらしょーさんは、繊細。悪く言えば、”気にしい”です

目からうろこが飛び出ました。

インド占星術では、生まれた瞬間の星の配置、ホロスコープが、その人だけの「取扱説明書」になります。つまり、わたしはこの日、自分の「取扱説明書」を、はじめて他人に読み上げてもらった、ということになります。

実は、わたしが驚いたのは、当たっていたことよりも、そのあとの自分の反応でした。
図星だったのに不快な気持ちは全く無く、 むしろ、肩の力がふっと抜けたのです。

欠点だと思っていたものは、「設計」だった。

なぜ肩の力が抜けたのでしょうか?

それまでのわたしは、傷つきやすいことを「なおすべき欠点」だと思い込んでいました。
繊細さは弱点で、鈍感になれたら勝ち。そう信じて、傷つかない自分になろうと頑張っては、なれなくてまた落ち込み、涙が流れる。それを繰り返していました。

でも、取扱説明書に「繊細」と書いてあるなら、話は変わってきます。それはつまり、「不具合」ではなく、最初からそのように「設計」されているということ。

例えるなら、サーキュレーターに対して、「なぜ部屋を暖かくしないの?」と言っているようなものです。サーキュレーターに備わっている機能は送風であって、部屋を暖かくしたいなら、エアコンの暖房を併用する必要があるのです。

わたしが鈍感になれなかったのは、努力が足りなかったからではなく、今世の私は「そのような設計」ではなかったから。

「これでいい。」

そう思えた瞬間、長年のモヤモヤが、すーっとほどけていくようでした。
そして、人と比べる必要がなくなったわたしは、「だって、私、気にしいだもん♪」と、ある意味開き直り過ぎるほど楽になりました。

実は、インド占星術がこのような星の読み方をできる背景には理由があります。

第1回でもお伝えしましたが、インド占星術は、数ある占いのなかでも、「心や感情」をとくに大切にする占いです。そして、この「心や感情」を象徴しているのが「月」。

スペックや成果ではなく、その人はなにに心を動かされ、なにに傷つくのか。なにが快で、なにが不快なのか。インド占星術は、ここに焦点を当てる占いになっています。

私たちは、日常生活において、いつもこの「感情」に振り回されがちです。だからこそ、「月」が表す「感情」を丁寧にホロスコープで読むことで、「繊細さ」が設計として見えてくるのです。

比べることの、ナンセンスさ

人はそれぞれ、生まれながらにして設計が違う。
そう腑に落ちたとき、気づいてしまいました。

人と比べること自体が、そもそもナンセンスだったということに。

同僚とわたしは、優劣ではなくて、設計が異なり、向いている使い方も、力を発揮できる場面も、メンテナンスの方法も違う。違う設計のもの同士を同じ物差しで測り、勝手に負けた気持ちになって、勝手に落ち込んでいたのです。

この気づきは、その後のわたしに大きな影響を与えました。

周りから比べられたり、競わされるような場面があっても、「ひとには得意不得意がある」と、気にしなさすぎるようになったのです。

あれほど毎日自分を採点していたのに、現金と言いますか、人間はおもしろいものですね。逆に開き直り過ぎて、周囲から「もう少し気にしてほしい」と言われてしまうほどでした。

そして、もうひとつ大事な変化がありました。
占いとの付き合い方、そのものです。

以前のわたしは、占いに「答え」を求めていました。どうすれば良いか、誰かに方向性を決めてほしかったのです。でも、取扱説明書は、行き先を決めてはくれません。

「占い」は、人生の舵を預ける相手ではなく、自分という乗り物を知り尽くして、うまく乗りこなすための「道具」。いわば、ナビゲーターみたいなものです。そして、決めるのは、いつだって運転している本人。自分の人生の舵は、自分でとる。

大きな気づきを得たあの日から、わたしはそう思ってホロスコープを読んでいます。

少し打ち明けますと、あの頃のつらさには「時期」も関係していました。その頃わたしは、「でこぼこ道を走っていた」のです。このお話は、第4回で、じっくりお伝えしますね。

あなたの取扱説明書には、なにが書いてあるのでしょうか

もしいま、誰かと比べて落ち込んでいる方がいたら、思い出してみてください。

あなたが「欠点」だと思っているその特徴、 本当に直す必要があるのでしょうか?
そもそも、直そうとして、直せるものなのでしょうか?

自分を知るということは、自分を責める材料を増やすことではなく、欠点だと思っていた自分を受け入れ、自分と和解するための第一歩です。

ご自身では気づくことができていなかった、自分の設計。
もしかしたら、わたしのような「目からうろこ」体験もあるかもしれません。あなただけの取扱説明書、一度読んでみませんか?

さて次回は、いよいよこの連載のタイトルにもなっている「月」のお話。

インド占星術では、月は「今日のわたし」を映す鏡とされています。
みなさまにお伝えできることに、今からワクワクしています。

次回は、来週、8月21日(金)20時に公開を予定しております。
どうぞお楽しみに。

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