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サステナブル

サスティナブル×パッケージ

【サスティナブル×パッケージ】

日本は、国土面積に占める森林率がフィンランドに次いで第2位の国であることをご存じでしょうか。

国土の約66%が森林面積という数字をみると、日本に生まれたことを幸せに思います。

そんな日本の木材自給率は36.6%(平成30年)。

合板の輸入量世界3位、紙の使用量世界3位。

豊かな森林に恵まれている日本は、森林資源の消費大国でもあります。

私たちは森林の様々な恵みを利用して日々暮らしています。

例えば、紙や木製品の原材料となる木材、きのこや山菜等の食材、豊かな水等を供給してくれて、野生生物の生息の場でもあり、二酸化炭素の吸収と酸素の供給、土砂災害の防止という役割も担っています。

残念ながら、この地球上で森林は今も破壊され失われ続けています。

木材の多くを海外からの輸入でまかなっている日本にとって、世界の森林破壊は他人事ではなく、身のまわりにある木材や紙製品の中には、森林で暮らす生き物の住みか、先住民族やその周りで生活する人々の権利を奪い、気候変動につながるような違法な森林伐採によって得られた資源が含まれているかもしれません。

そこで、知っておきたいのがFSC認証マーク。

まだ聞きなじみのない言葉ですが、これからこのマークを目にする機会も増えてくるはずです。

【FSC認証とは?】

FSCとは、消費者の正しい理解と購買により責任ある森林管理を支える国際的な機関です。

FSC・・・Forest Stewardship Council(森林管理協議会)

サステナブルの概念が日本でこんなにも広く認知されたのはここ数年のことですが、

FSCは約30年前に、持続可能な森林活用と保全を目的として26カ国の環境NGO、林業、林産物取引企業、先住民族団体などから設立されました。

単に森を守ることではなく、労働者や地域社会との関係性も視野に入れた森林の在り方を考えています。

世界の森林の生物多様性を守り、社会や先住民、労働者の権利を守りながら適切に生産されたものを消費者が選ぶための認証制度が【FSC認証】です。

FSC認証は、森林から製品になるまでの生産・加工・流通に関わるすべての組織が認証を受け、審査は認定を受けた独立した第三者機関が行います。

消費者がFSC認証マークのついた製品を選択することが、森林を守ることへつながります。

わたしたち日本人の消費は世界の森林に密接に関わっており、責任があります。

ラピデムでは、商品パッケージに使用する箱や紙にサステナブルな素材を使用しています。

商品パッケージの箱や紙は、もちろんFSC認証の素材を使用しています。

【バイオマスプラスチック】

ヘアケアシリーズの3商品のボトルは、サステナブルなバイオマス原料を使用しています。

バイオマスとは、活用できる生物(動植物など)由来の有機資源の総称です。

ラピデムが使用しているトウモロコシやサトウキビなどを原料としたバイオマスプラスチックは、燃やすことで発生する二酸化炭素が大気中の二酸化炭素の増減に影響を与えません。資源を育成する過程でも、光合成により二酸化炭素削減にもつながります。

これらのバイオマス原料は枯渇が心配されるプラスチックの化石資源とは異なり、非枯渇資源での持続的な生産が可能です。

プラスチックは資源の問題だけではなく、深刻な海洋汚染の要因になっています。

ビニール袋やペットボトルなどのプラスチックごみが海に流れ出て、紫外線による劣化や波などによって細かくなったものはマイクロプラスチックといいます。

マイクロプラスチックのせいで、海の生態系のバランスが崩れたり、餌と間違え誤飲した魚や動物などが次々と発見されています。

日本は、プラスチックごみの分別回収率が世界的に非常に高い国です。

私たちがリサイクルのためにふだん分別しているプラスチックごみ、回収後どうなっているか知っていますか?

「リサイクル」という言葉で、回収されたプラスチックごみが新たなプラスチック製品に生まれ変わるイメージではないでしょうか。

ところがひとことでリサイクルと言ってもいくつかの手段があり、なんと、約6割がごみ焼却炉で燃やされています。

プラスチックごみを燃やす際に発生するエネルギーは火力発電などに利用され「ごみ発電」ともよばれますが、焼却には大量のCO2排出もともないます。

バイオマスプラスチックは、こういったリスクを軽減することができるのです。

ラピデムのナチュラルな商品やスパトリートメントのプログラムには、自然の要素やインスピレーションがつまっています。

だれかの豊かさのために、自然や生き物の権利の犠牲はなくしたい。

世界中の力強く美しい自然と生命が、これからもずっとサステナブルでありますように。

参考文献:

https://jp.fsc.org/jp-ja

http://www.jbpaweb.net

https://www.enecho.meti.go.jp/