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サステナブル
日本発ウェルネススキンケアブランド ラピデムがお送りするウェルネスジャーニーマガジンラピホリです。

サスティナブル×ブルービューティー

【サスティナブル×ブルービューティー】

近年注目を浴びている「ブルー・ビューティー」ということばを聞いたことはありますか?

私たちの多くがサステナブルな生活を送ることや、私たちの海を守ることの重要性を認識するにつれて、今や大小のブランドを含む全ての人にまで、私たちの海を保護し健康を回復するために必要な長期的な取り組みについて、前向きな変化が始まっています。

「ブルー・ビューティー」とは、どのような取り組みなのでしょうか?

「グリーン」な製品ですと、「環境や自然に優しく、配慮されたもの」という意味を連想させますが、「ブルー」=「海」に焦点を当てた製品が増えてきています。

例えば、化粧品やシャンプー等にも入っている、水と油を混ぜ合わせ、それを分解させないという働きを持つ「界面活性剤」。

界面活性剤には、自然界に存在する「天然界面活性剤」と、石油などの原料で人工的に作られた「合成界面活性剤」があります。

洗浄、起泡、乳化、保湿など様々な作用をもち、多くの日用品や化粧品に使われています。

その後者である合成界面活性剤は、

“肌や髪が艶やかに”“シワやしみに!ハリのある素肌に”“こすらなくても泡のちからで汚れが落ちる”など、いかにも簡単で便利だったり効き目のありそうな商品にも含まれていることが多々あります。

この合成界面活性剤が生活排水として下水に垂れ流され、また下水処理でも分解・除去ができないので、海や河川が泡だらけになったり、サンゴ礁やクジラ、魚をはじめとした海洋生物が大量死するなど、環境を著しく汚染する原因となります。

環境省では、毎年、どんな化学物質が、どこから、どれだけ排出されているのか知ることができる「PRTR」を出していて、

化学物質の中でも、特に人の健康、生態系に有害なおそれがあるものがPRTRの対象となる化学物質です。

化粧品に使われている合成界面活性剤の中にもPRTRに指定されている化学物質があります。

〈洗浄剤・化粧品等(界面活性剤)として使用されるPRTR対象化学物質〉

⚪︎ラウレス硫酸ナトリウム

⚪︎ラウリル硫酸ナトリウム

⚪︎ラウリルジメチルアミンN-オキシド

⚪︎ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム

⚪︎セチルトリメチルアンモニウムブロミド

⚪︎ポリオキシエチレンドデシルエーテル

⚪︎ポリ(オキシエチレン)オクチルフェニルエーテル

⚪︎ノニルフェノールエトキシレート

上記の合成界面活性剤の年間排出量は、平成28年度時、約3万4千万トンになり、その9割弱の約3万トンは、家庭からの生活排水だそうです。

その多くは洗濯、風呂、台所から排出されるものですが、約5%、1500トンは化粧品に含まれる化学物質です。

化粧品や洗剤の合成成分が混じった生活排水は川の汚染にとどまらず、海の汚染へと広がっており、漁獲量が減ってきている一因と言われています。

SDGsでも、14番目の目標として「海の豊かさを守ろう」という目標が掲げられています。

私たちができる限り「合成界面活性剤を使わない」、「下水に流さない」という行為で「海の豊かさを守ろう」という目標に貢献できます。

他にも、成分にマイクロプラスチック、シリコンなど、廃棄物として海に残りかねない成分を使わないなど、海や自然環境に優しい取り組みがおこなわれています。

【海も含めた水資源も大切に】

海に囲まれて水の豊かな国といわれる日本ではなかなかイメージしにくいかもしれませんが、世界の水不足は深刻化しています。

国連の発表によると、人口の増加や経済の発展、個々の消費量の増加により世界の水需要は年々増加しているものの、気候変動によってその供給量は減少しつつあるため消費量が供給量を上回っているそうです。

そのため、すでに世界の人口の3分の2もの人が1年のうち少なくとも1ヶ月間は水不足を経験しており、その数は今後も増える見込みでこのままいけば、2030年までに世界の水資源は40%も不足するといわれています。

化粧品の製造過程でも多くの水が消費されています。水の使用量を最小限に抑えるという取り組みを行なうことで、水の過剰消費を減らして、水の汚染を減らすという取り組みに繋がります。

【LAPIDEM×ブルービューティー】

いつも使っているスキンケアやヘアケア、化粧品、身の回りにある美容製品のほとんどは、水(精製水)が主成分です。

水を多く使うことによって、細菌が繁殖しやすいという理由で製品の品質を保つために保存料や防腐剤などの添加物を加える必要があります。

LAPIDEMの新商品「RITUAL」は成分としての「水」を一切含みません。

単純に水資源を守るだけではなく、

製品に水を含まないことで、防腐剤を入れる必要がなくなり、肌に与える刺激が少なくなり、肌に負担をかけない低刺激なケアを取り入れることができるようになります。

また成分が水によって希釈されない分、水を主成分としている製品よりも、天然由来のオイルや植物、穀物、果物エキスなどを使った有効成分をより濃く配合することが可能です。

また、容器をリサイクル可能な素材にし、廃棄時の二酸化炭素削減や、地球温暖化の問題とも向き合っています。

毎日使う化粧品、その背景や影響を知ることにより、肌にも環境にも優しい見方、選択肢が生まれるかもしれません。  

そしてこの先、私たちの海の中で、前向きな変化を起こすことができることを願っています。

【参考記事】

PRTR法

https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/law/prtr/h28kohyo/05todokedegai/syousai/7.pdf

化粧品残業ビジョン

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/bio/cosme/cosme_vision2021.pdf

国際連合広報センター

https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_report/

投稿者プロフィール

Azusa Takahashi
Azusa Takahashi
Lapidem tokyo spa セラピスト