旅とヨガ -スリランカ- 20231105

こんにちは。

2023年11月5日(日)にこれを書いています。

旅とヨガのおぼえがき。

ヨーロッパのあと、スリランカに15日間急遽滞在することになりました。本来ならばイスラエルへ行く予定だったのですが、ご存知のようにまさかの戦争が始まってしまい、泣く泣くルートを変更したのです。

さて、そんな風にして急に決まったスリランカ。

行くつもりもなかったので、プランもなければ知識もありません。

かろうじて、アーユルヴェーダが有名なことと、スパイスカレーが美味しいことを知っている程度でした。

これまでお気楽モードの私の旅ですが、このスリランカから少し様子が変わってきました。

ホテルについて、周りを散策してみようとホテルを一歩でた瞬間から、死ぬほど声をかけられます。

トゥクトゥク？

タクシー？

どこいくの？

やすいよ？

どこから来たの？

日本人？

こんにちはー！

元気ですか？

。。。ひっきりなし。。

ただただ歩きたいだけなのに、誰もほっておいてはくれません。ただ声かけてくるだけならいいけれどそういうわけでもないのです。なんならどこまでも着いてきたりします。

初日からトゥクトゥクにぼったくられそうにもなりましたし、実際にぼったくられたりもしましたし、にこにこ話しかけられて、世間話かと心を開いてみたらただただ金をよこせといわれたり、払わないと、手のひら返したように冷たくされたり、、嫌な気持ちになることが増えてきました。

最初の２日ほどで完全にスリランカに疲弊したのですが、15日間は滞在しないといけません。ノープランでしたが、周りの人の意見を聞いて2.3日おきに移動しながら、ぐるりとまわることにしました。

カーチャーターと行きたいところですが、贅沢はできません。ローカルバスを乗り継いで行くことにしました。

そのローカルバスがまたすごかったです。

外も中もデコレーションがド派手。まさにデコトラのバスバージョン。

ミラーボールが回ってるバスもあったし、謎の音楽が大音量でかかっているバスもありました。

こんなバスで仕事に向かう心境たるや。。です。

めちゃくちゃ揺れるし、めちゃくちゃうるさい。

クラクションをやたらと鳴らします。

クラクションに慣れるまで時間がかかりました。

(日本ってほとんど鳴らさないですよね？？)

そして、どのバスにもエアコンはなくて、全ての扉と窓は常に開けっぱなしです。走っていると風が入ってくるので暑さはそれほど感じないのですが、排気ガスがすごい。乗った後には頭のてっぺんから足の先まで真っ黒になります。なんなら口の中もジャリジャリする笑　そんなバスに最低でも2.3時間、長い時は7時間乗りっぱなしなこともありました。

そしてようやくたどり着いた宿も、安さで選ぶのでなかなかハードなこともありました。

夕方部屋に戻ると大量の謎の虫の死骸と、3匹のゴキブリがいてリアルに絶叫しました。

宿の人を呼んだら、殺虫剤ではなく、一本のデッキブラシをわたされました。これで頑張れと笑

水しか出ないことも普通だし、その水がおかしな味がすることもしょっちゅう。(あ、飲んではいません。うがいの際にそう感じるのです。)

うっかり森にビーサンで入って、ヒルにもかまれました。不幸中の幸いだったのは、気づいた時にはヒルはもういなくてただ血まみれだったことです。聞けば剥がすのも大変だそう。てか、それ以前にあんなものが足に張り付いていたら無理すぎて、失神します。。

私は基本的には、汚いとか虫とかは本当に苦手です。こんな旅をするなんて1ミリも予定も想像もしていませんでした。

もうスリランカでの大変だったことなんて、かききれません笑

アーユルヴェーダにはラサという六味を指す言葉があります。

甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味の六味です。

体質によって割合は変わりますが、この六味を毎食摂るのがいいとされています。

スリランカはアーユルヴェーダが有名です。

アーユルヴェーダのショップで3つのドーシャのバランスを整えるというドリンクを飲みました。

不味くもなく美味しくもない。でもいろんな味がしました。まさにラサだったんだと思います。

思い返してみれば私の旅はここまでずーっと甘味オンリー。

円安がきついくらいで甘い以外の経験はほぼ皆無でした。危険な目にも痛い目にもあっていません。

私がこの旅に出た理由として、自分の内側の土壌を耕したかったことが第一にあります。

もっと土をふかふかにして、新たな芽を出して、

花を咲かせたい。

それには肥料も太陽も水も必要です。

甘い肥料だけでは育たない。

スリランカは私の土壌を思い切り耕してくれました。酸っぱい思いも、塩っぱい思いも、辛い思いも、苦い思いも、渋い思いもしました。少しは私の土壌もバランスよくなったかな。

芽を出せるかは自分次第。残りの旅も目一杯満喫します。