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若返り / Rejuvenation Vol.5 「若返り」×「レチノール・バクチオール」

毎日欠かさずおこなっているスキンケア。

鏡に映る自分の肌が元気だったり、理想的な状態だとその日一日がうまくいきそうな気分になる。

そして、いくつになっても元気で若々しい肌を保ちたいもの!

今回はエイジングケアに効果的な成分「レチノール」と、次世代レチノールとして話題の「バクチオール」についてお話します。

【レチノールとは?】

レチノールとはビタミンAの一種です。

もともと私たちの肌の中にたくわえられており、肌の健康には欠かせない成分です。

ビタミンAは紫外線で肌の細胞が損傷するのを防ぐ働きがあり、天然の日焼け止めと言われています。

しかし、紫外線を浴びると、肌の中のビタミンAは破壊されて減ってしまうため、毎日のスキンケアで補ってあげることがとても大切です。

レチノールは、しわやたるみを改善する効果が期待できる美容成分で、肌の細胞体に働きかけて肌の症状改善を目指します。

また、ヒアルロン酸の合成やコラーゲン生成を促進するのも特徴です。肌のみずみずしさやハリを育む効果も期待できます。

2017年には厚生労働省から、医薬部外品としてしわを改善する効果があることが正式に認められています。

【レチノールの効果】

さらに詳しくレチノールで期待できる効果として、主に次の5つが挙げられます。

  • 毛穴の黒ずみ・たるみ改善
  • シミの改善・美白効果
  • しわ・たるみの改善
  • ニキビ・ニキビ跡の改善
  • 目の周り・目元のハリにアプローチ

それぞれの効果については、

効果①毛穴の黒ずみ・たるみを改善

毛穴の黒ずみやたるみの原因の1つが、皮脂の過剰分泌です。

レチノールは皮膚の分泌量を正常にして肌のターンオーバーを促進。大きく開いた毛穴やたるんで広がった毛穴など幅広い毛穴トラブルの改善を目指します。

効果②シミの改善・美白効果

シミの原因の一つが紫外線によるメラニン色素の蓄積です。紫外線を浴び続けてメラニンが大量に生成されると、ターンオーバーで排出しきれず、蓄積してシミになります。

レチノールは真皮の働きを活性化してコラーゲンの生成を促進。シミなど光老化によるエイジング症状をケアします。

効果③しわ・たるみの改善

肌のしわやたるみの主な原因は、加齢によって減少するコラーゲンやエラスチンです。肌がたるんで皮膚が寄ってしわが生じます。

レチノールはコラーゲンの生成を促進して、しわやたるみの改善を目指します。

実際に、0.04%レチノールを12週間使用した臨床試験で、しわの改善に効果をもたらしたことが報告されています!

効果④ニキビ・ニキビ跡の改善

ニキビの原因の一つが、皮脂の分泌量の増加。毛穴が詰まってアクネ菌が増殖し、炎症を起こすとニキビが生じます。

また炎症性ニキビを生じた場合、治った後に赤みや色素沈着が原因でニキビ跡として残ってしまうこともあります。

皮脂が過剰分泌する一つの原因として考えられるのがビタミンAの不足。ビタミンAであるレチノールは、ニキビ・ニキビ跡の改善および予防に有効です。

効果⑤目の周り・目元のハリにアプローチ

肌の潤い成分ヒアルロン酸を生成して水分量を増やし、乾燥しやすい目元にアプローチ。ハリや潤いを与え、肌の内側まで届けてふっくらとした目元へと導きます。

【バクチオールとは?】

最近、注目を集めている『バクチオール』という成分を知っていますか?

レチノール(ビタミンA誘導体)と同様の効果を期待できることから、“次世代レチノール”とも呼ばれています。

レチノールよりも肌への刺激が少ないことから、ここ数年でエイジングケア目的の化粧品に配合されることが増えてきています。

バクチオールは、アーユルヴェーダや中医学の治療で伝統的に使用されてきた薬草、オランダビユ(バブチ)の種子から抽出される成分です。

SDGs達成が世界のトレンドとなっているなかで、植物由来の成分でありながらレチノールと同様の作用をもつバクチオールは、次世代レチノールとして米国を中心に注目を集めています。

また、植物由来の成分であることから、バクチオールは「ビーガンレチノール」とも呼ばれています。

ヒトの肌でレチノールと非常によく似た遺伝子発現を誘導するバクチオール。

レチノールと同様のスキンケア効果が期待できるといわれていますが、具体的にどんな違いがあるののでしょうか。

【バクチオールとレチノールの違い】

  • 刺激感が少ない

赤みが出てしまうなど肌に合わない人もいる、レチノール。一方、バクチオールは刺激感がなく、肌質を選ばない安定している成分です。

  • 朝晩どちらでも使える

レチノールは、紫外線、空気、温度などで劣化してしまう成分のため、夜のみの使用が推奨されています。バクチオールは、朝晩使用可能です。

  • 刺激が強い成分とも併用できる

もともと刺激が強いレチノールは、併用できない成分も。バクチオールは、基本的に併用できない成分はありません。

レチノールは即効性がある成分ですが、正しくケアしないと結果マイナスに働いてしまう場合も。

さらに天然成分であるバクチオールは、妊娠中や授乳期間中であっても使用できるのもメリットのひとつです。これは大きいメリットだと思う方も多いのではないでしょうか。

2019年にThe British Journal of Dermatology誌で発表された研究で、ヒトを対象に12週間バクチオールとレチノールを塗布して比較しました。この研究では、44人の被験者に1日2回投与の0.5%バクチオール製品または、1日1回投与の0.5%レチノール製品のどちらかを投与し、その結果、両グループともにシワと色素沈着の改善がみとめられましたんです。両グループに統計的な有意差はなかったことから、バクチオールの1日2回の使用は、レチノールの1日1回の使用と同等の効果があることが示されました。この結果なら流行りますよね。

即効性の高いレチノールと、安定のバクチオール。

お悩みや肌質に応じて両方の成分を使い分けるのも良いですが、バクチオールと併用することでレチノールの酸化や紫外線による分解を防いで成分を安定してくれることもわかっています。

バクチオールがレチノールの効果を高めるため、エイジング対策やニキビケアにより高い効果を求めるなら併用使いがおすすめです!!

私達、ラピデムトウキョウスパでは、美容にまつわる様々なことに日々勉強し、実践し、悩み、考えているので、ご興味あれば、いろいろセラピストに聴いてみてくださいね!

参考文献

・アイシークリニック

https://ic-clinic.com/?gclid=CjwKCAiA76-dBhByEiwAA0_s9S3VtH2FFD4S3zx96b_0ER5rnuDMPiQyoXWEQLRxtEyi2hvCpstTFRoCswAQAvD_BwE

・美容医療のかかりつけ わたしの名医

https://mymeii.jp/