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アーユルヴェーダ

『もっと輝くアーユルヴェーダ』Vol.11 アロマテラピーとアーユルヴェーダ

ご存じの方も多いとおもいますが、改めてご説明させていただきます。

アロマテラピーとは、植物から抽出した精油を使って心身の健康維持、美容などを目的とした自然療法です。精油の香りをかいだり、精油を使ったマッサージなどで心と身体に働きかけます。

今回はアーユルヴェーダのそれぞれのドーシャに合わせたアロマをご紹介します。

自分の体質や季節、時間帯によって合うものは変わってきます。

それを理解したうえで選ばれたアロマは、さらに心身に効果的に働きかけてくれます。

その時々で精油を使い分けることで、揺らぎやすい心身のバランスをもっとうまく保っていきましょう。

 ○ヴァータタイプにおすすめの精油

風のように軽やかで自由なヴァータタイプの方は、想像力豊かで順応性も高くフットワークが軽く活発的です。しかし疲労やストレスがたまると精神的にも身体的にも不安定になりがちで、下記のような症状がでます。

  • 緊張、恐怖、不安、心配などの感情が増えてくる
  • 腰痛、肩こり、冷え、便秘、不眠の症状が出る

このように神経系や循環器系の不調が表れやすいとされています。そんなヴァータタイプにはリラックスできて落ち着きを取り戻せるような温かな香りがおすすめです。

  • 樹木や根から採れる香り・・・ベチバー、サンダルウッド、シダーウッド、フランキンセンス
  • 甘味、酸味のある香り・・・オレンジ、ベルガモット、ローズマリー、ローズ
  • リラックス効果のある香り・・・ラベンダー、ベンゾイン

〇ピッタタイプにおすすめの精油

いつも情熱的なピッタタイプの方は、知的で機敏で無駄を嫌います。バランスを崩すと完璧主義に拍車がかかり、人にも自分にも厳しくなるので敵をつくりやすくなりがちです。

  • 批判的、イライラ、嫉妬が増え攻撃的になる
  • 目の充血、抜け毛、消化器系、皮膚の炎症など

こんなピッタには、熱を冷まし、神経系を鎮静させ穏やかさを取り戻すような甘い香りがおすすめです。

  • 茎や葉から採れる優しい香り・・・ペパーミント、ラベンダー、レモングラス
  • 苦味、ハーブ系の香り・・・メリッサ、クラリセージ
  • 冷却、鎮静作用の香り・・・カモミール、サンダルウッド、イランイラン

〇カパタイプにおすすめの香り

どっしりと落ち着いているカパタイプの方は、辛抱強く穏やかで面倒見もいいので、人からも信頼されやすいです。しかしカパが過剰になると執念深く頑固になりがちで、下記のような不調がみられます。

  • アレルギー性鼻炎、気管支炎などのトラブル
  • だるさや、むくみ、体重の増加、うつっぽくなる

こんなカパには少し刺激のある温かな香りがおすすめです。

  • 葉や樹木から採れる香り・・・ユーカリ、ティートリー、ローズマリー
  • 渋くて苦いスパイシーな香り・・・クローブ、ブラックペッパー、フェンネル
  • デトックスに適した香り・・・ジュニパー、マジョラム

ご自身の今の状態にあわせて精油をいくつか組み合わせてマッサージをしていただいたり、お部屋全体に香るように芳香浴をして精油の効果を存分に堪能してみてください。

〇マッサージするときには、キャリアオイルに精油を数滴加えてご使用ください。

キャリアオイルもドーシャ別で使い分けましょう。

●ヴァータ・・ココナッツオイル、アボカドオイル、ごま油

●ピッタ・・ココナッツオイル、オリーブオイル、アボカドオイル

●カパ・・スイートアーモンドオイル、アマニオイル

全てのドーシャにおすすめなのは、ひまし油、ギー、菜種油などです。

〇簡単な芳香浴の方法

ディフューザーがない場合でも、お手軽に楽しめる方法があります。

ご用意いただくのは、マグカップと60~70℃くらいのお湯です。

マグカップにお湯をいれてそこにお好みの精油を1~3滴いれます。

目を閉じてその蒸気をゆっくりと吸い込んでみましょう。

香りを味わうように深呼吸します。 蒸気は毛穴を開くのでスキンケアの時にもおすすめです。