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アーユルヴェーダ

『もっと輝くアーユルヴェーダ』Vol.02 日常でのアーユルヴェーダ

今回は、日々の生活の中でどのようにアーユルヴェーダの知恵を活用すれば、もっと快適にそしてハッピーに過ごせるかをお伝えしていきます。前回お話したドーシャは、日常生活の中で常に変化します。季節、天気、環境、食べ物、また行動によっても影響をうけバランスを変えます。一定ではないドーシャをできるだけ乱さないことが健康の秘訣になります。

移り変わる日々の中で、何に気を付ければ安定させることできて健康な状態でいられるかを知っていきましょう。基本的な部分では自分のドーシャに合わせて気を付けつつ、季節にあわせた過ごし方を参考に取り入れてみてくださいね。

季節の過ごし方

私たちが暮らす日本には四季があり、一年の中で様々な温度や湿度、天気を経験します。ドーシャはそれらの季節にあわせて変化します。季節の移り変わりとともに変わるドーシャとうまく付き合うにはどうしたらいいのでしょうか?

◎3~5月 カパが悪化しやすい

春になり暖かくなると、冬の間に体内に蓄積したカパが緩んで外に流れだします。まさに雪解けのように溶け出すのです。カパが増大すると、アレルギーや花粉症、鼻炎などが悪化し体はだるく眠気が取れないことが多くなります。心も体も重くなりがちです。

春は朝と夜の気温差が大きいのでまずは体を冷やさないことを常に意識し、代謝を上げるような運動をすることがおすすめです。苦味のある春野菜などをたっぷり食べて冬にため込んだ毒素をデトックスします。脂っこいものや甘いものもできるだけ我慢し、消化しやすいものを選びましょう。

重たさをとりのぞき、軽やかさを取り戻すことが大切です。

◎梅雨・台風 ヴァータが悪化しやすい

雨が多く日照時間が少なくなると疲れやすくなります。運動は控えめにしてゆっくり休むことがすすめられます。雨や風で体が冷えやすくなるので暖かく過ごすようにし、規則正しい生活をこころがけましょう。

◎7~11月初旬 ピッタが悪化しやすい

暑さによって、体力も消化力も1年で最も弱くなる時期です。食欲不振や下痢などの症状が出やすくなります。また赤い発疹など皮膚の異常もでることがあります。

冷たいものや辛いもの、酸っぱいものを欲しがちですが、できるだけ控えるようにしましょう。氷や冷蔵後で冷やしたものではなく、体の熱をとる食べ物をとりましょう。スイカやキュウリや生野菜のサラダなどは体を冷やしてくれます。体にたまる熱をクーラーや冷たい飲み物などで冷やしすぎるのではなく、海水浴や森林浴、または月光浴などで穏やかにリリースするのがおすすめです。

夏のイベントも増えて解放的になりますが無理しすぎないように。

◎11月下旬~2月 ヴァータが悪化しやすい

冷たい風がふき乾燥する冬には、同じように体も冷えて乾燥してきます。

風邪をひきやすくなる、睡眠が浅くなる、関節痛がでやすくなるなどの不調がでやすくなります。心も不安定になりやすく、不安を感じることが増えることもあります。

体を冷やさないよう暖かく過ごします。冷たい風に体をさらさないようにし、温かい飲み物や体の熱を上げる食べ物をとりましょう。うるおいを与えることが重要なので温かいスープやお鍋などがおすすめです。消化力も強い時期なので油ものをとるのもいいでしょう。

1日の終わりにはゆっくりと湯船につかるようにし、睡眠を十分にとるようにします。

ドーシャ別に気を付けたいこと

季節の中でドーシャをバランスさせるために気を付けつつ、自分のドーシャについても普段の生活の中ですこーし意識するだけで楽になるかもしれません。

◎ヴァータ

移動や変化が大好きなヴァータさんは、そのせいで疲れやすくもあります。

できるだけ規則正しい生活をこころがけましょう。湯船につかりそしてしっかり眠ること。急がず、慌てず、ペースを落とすことも大事です。そんなにいそがなくて大丈夫。

たまには立ち止まってゆっくり深呼吸してみましょう。

◎ピッタ

まっすぐで無駄が嫌いなピッタさん。合理的なことが大好きです。

自分の目的のために回りが見えなくなったり、イライラしたり。

寄り道することを自分に許してみてください。寄り道ってゆとりです。

いつもとは違う世界で新しい何かに出会えるかもしれません。

◎カパ

変化が嫌いで安定した生活が大好きなカパさん。

安心できるのはいいことですが、小さな変化でもいいのですこーし冒険してみましょう。根っこは十分にあります。閉じてる羽を広げてみて、たまにはドキドキを楽しんでみてください。